日々と文学

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灰野さんのライブにまた行きたい、と思って調べると、五月に渋谷WWWで蓮沼執太と共演がある。蓮沼執太の演奏動画を見てみる。

横尾忠則Twitterを開いたら、一番はじめに蓮沼執太が横尾さんの絵がプリントされたマスクをつけた写真、『without corona』という一連の作品があった。眠る寸前に布団の中で蓮沼執太フィル『FULLPHONY』をアマゾンで注文。翌日の仕事帰りにポストに入っていた。

仕事もちょっと忙しくなってたが、友人の五月に用賀でオープンするカフェバーのTシャツ作りをしていて、夜中に作業。花瓶に活けてあるミモザとカスミ草で星座のようなイメージで店名をあしらう。

高校の友人で高校生の時から自分の店を持つと言ってた。紆余曲折あって、34歳で開業だ。

休日になって、天気がいい。四月下旬の陽気は、いつも誘いかけてくる。外で遊びなさいよ。それは子供の時からの記憶だが、私の個人の記憶ではなく、もっと皆さんに繋がってる。

バストリオの演劇はいつも理解できないが、空や、屋外の光がたくさん感じられる。東京の北千住で上演されて、もっと田舎の山の空気や、多摩川の広い流れ、夏の空、私の知らない場所がダイナミックに重なっているように感じる。演者や観客たちのその日会場まで来るそれぞれの街や生活からの道のりが、持ち寄られたような作品と感じたりする。参加している演者やミュージシャンやデザイナーなどの生きる空間が外に開かれ、制作という方向性をもった行為が、閉じずに外に向かう。

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菊沢将憲という、バストリオにも参加している人の2019年の映画が、配信されるそう。ここにバストリオの演出家の今野裕一郎さんが出演している。二人でラジオも今やっていて、この間は職場でずっとイヤホンで聴きながら仕事していた。「反抗」というテーマで話していた回だ。

クレシー伯爵という、かつては破格の一流貴族であった老人と、プルーストはバルベックで何度も食事をともにする。謙虚な老人はけれどかつての領主時代の豪勢で趣味に富んだ面を会話や振舞いの端々に覗かせる。

老人は、プルーストと話すことで、本物の才気、本当の社交界を知る人と会話することで、「つまりその人にとって社交の世界がきちんと存在する人を発見してからというもの、自分自身が存在しているという実感がわいてきた」

失われた時を求めて』の一節だ。

「それは、地上のすべての図書館が消失し、いままで見たこともない人種が台頭してきたあとで、だれかがホラティウスの一句を引用するのを耳にした老ラテン語学者が、自分をとり戻してふたたび人生に信頼を寄せるのと似ている」

フルフォニー |FULLPHONY

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